アラサーから始めるロードバイク

運動音痴、運動嫌いの俺がロードバイクに乗り始めた記録です。

あづみのオータムライド~初めての一人旅

こんにちは! ロードバイク初心者のyuntaです。


前回の記事である「ろんぐらいだぁす!を読もう」


まさかの公式ツイッターにツイートされるという事態にビビっておりました。


さて今回は長野県の安曇野市にサイクリングに行って来ました!
そもそも何故、安曇野に行ったかというと…
これまた「ろんぐらいだぁす!」で出て来た場所だから前から興味はあったんですね。
さらに輪行袋を買いに行った時に…
店長「どっか泊まりに行くんですか?」
俺「(将来的には)安曇野とか…」
店長「いいですね!いつ行くんですか?」
俺「うーん…来月くらいですかねぇ(テキトー)」


というやり取りがあり、9月中に安曇野に行くことが決まったわけです。
こうして生まれて初めての一人旅、それも自転車輪行が始まります。


これに先立ち、2回ほど輪行は行いましたが、長野県までのような長距離の輪行は初めてでした。そも長野までどうやっていけばいいのか…?
調べたところ、中央線快速あずさ号で松本駅まで行くのが良さそうなので、ネットで指定席を予約します。
さて、ここで一つ注意点があります。
新幹線などで輪行をする際は、輪行袋を置くスペースに困ります。普通は車両の一番後ろの席を確保し、その後ろにあるデッドスペースに置くようです。
なので俺もそうしようと思ったのですが…。


ネット予約の画面だと、どっちが前でどっちが後ろかよく分かりません。


でも画面構成的にどう考えてもこっちが後ろだろ、と思う方を予約しておきました。
これで安心ですね。


さて出発前の荷造りも重要です。
輪行袋と一緒に12リットルのドイターバックパックを買ったので、ある程度の量は詰まります。
しかし俺は旅行先でこの荷物を背負って、自転車を漕がなくてはいけません。
なので必要最低限のものを選抜して行くことにしました。
普段着一式、雨具一式、スマホの充電器、パンク修理キット、輪行グッズ…そして秘密兵器を持って行くことにしました。
ビンディングシューズはフロントフォーク(前輪を繋ぐフレーム)に引っ掛けて輪行袋の中に、ヘルメットはバックパックに括り付けるところがあったのでそこにセットしました。


さて当日。
寝坊はしませんでした! 朝ご飯も食べれて余裕をもって出発できました。
まずは鈍行列車。比較的、空いていて座ることができました。
次は八王子駅にて特急へ乗り換えです。駅弁を買っていざホームへ。
しばらく待つと、あずさ号がホームに入って来ました。


――ここで俺は薄々感づいていたのかもしれません。
自らの犯した過ちに…。
電車に乗り込み、デッキに入るとすぐに気づきました。



……自分の予約した席が最前列だということに。



んんっwwww 前後逆やんけええええwwww



と心中で軽く発狂しながら、平静を装い対策を講じます。
まず最前列の席周辺に輪行袋を置くスペースなどありません。
ならば必然、デッキに置くしかないでしょう。
出口の脇に置けば、括り付ける手すりもあるし、自分の席からドア越しに状態を確認できます。
懸念すべきは周囲の迷惑にならないかということです。
出入り口を塞いでいるわけではありませんが、他の人からすれば謎のでかい荷物が置いてあるわけですし、隣の車両をつなぐドアにも10cmくらいはみ出てしまいます。
少しでも邪魔になりそうだったら出て行って「うちの子がどうもすみません!」と謝りに行くため神経を尖らせ席から監視することにしました。


道中は振動で倒れないかも心配でしたが、そこは意外となんとかなるようでした。
あとは車内販売のカートが最大の不安要素でしたが、小ぶりなカートで余裕で通れるようでした。
やや安心したので、駅弁を食べたり景色に目をやったりしながら旅気分に浸ります。
結局のところ、デッキにおいていた輪行袋は無事に松本まで生き残りました。
途中、降車する人のカバンが輪行袋に当たったり、誰かの落としたプチトマトがコロコロ転がっていき輪行袋の下敷きになったり、といったアクシデントもありましたが大きなことはなくて良かったです。


松本に着いたら輪行を解きます。
駅前は割と開けたところが多く、場所には困らなさそうでした。
そして輪行を解き始めた時に気が付きました…。


トップチューブのシート寄りのところに、めっちゃ傷が付いている…(泣)


恐らくスプロケットで傷ついたのかな?

スプロケカバーはしているんですが、フレームの方のカバーはここにはつけていなかったのが災いしました。
めっちゃテンションが落ちながらも作業続行。
組み立てはスムーズにいき10分くらいで終わりました。
さて、ここで秘密兵器の登場です。
それはオルトリーブのサドルバックLです!

ORTLIEB(オルトリーブ) サドルバッグ L スレート
ORTLIEB(オルトリーブ) サドルバッグ L スレート
ORTLIEB(オルトリーブ)
2014-03-07
スポーツ&アウトドア


今まではパンク修理キットをしまうだけの小さいサドルバックを使っていましたが…
今回の旅行のためにこちらを導入しました。
肩に背負っているバックパックが重いと疲れてしまうので、重いものはサドルバックに入れて自転車に背負ってもらうという作戦です。
サドルバックには、輪行グッズ、雨具一式、鍵、パンク修理キットを詰め込みました。
サドルバッグが重い分やや後ろに重心があって走り出しの感覚がいつもと違いますが、肩の荷(バックパック)は結構軽くなったので正解だったと思います。


ここから予約しておいたお宿へ行きます。
道中は田んぼ道で信号はほとんどなく、たまにある一時停止くらいでしか止まらず、快適に走ることができました。
また周囲どこを見ても高い山に囲まれた、自然豊かな風景に心が洗われました。


1時間ほどで宿に到着です。
お宿はこちら。



「あづみのライダーズハウス」さんです。
ネットで自転車が持っていける宿を探していた時にヒットして、レビューで高評価が凄く多かったのでここにしてみました。
バイク好きなご主人(自転車も昔やっていた)と、物腰柔らかな料理上手の奥さんの2人でやっているところで、色々とお話をしてくださったり情報を教えてもらったり、大変よくして頂きました。
旅と言えばお風呂ですが、200mほど離れたお蕎麦屋さんが温泉をやっていると教えてもらい、500円片手に銭湯に行く気分でリフレッシュしました。
あとは夕飯まで部屋でゴロゴロしながらテレビを眺めていました。旅先のテレビのチャンネル構成を確認するのって面白くないですか?


さてその後、美味しいご飯を食べて部屋に戻ると、凄く眠くなってきました。
まだ20時過ぎだったのですが、そのまま就寝です。旅慣れていないせいか疲れていたのでしょう。ぐっすりと深い眠りにつきます。


そして…
朝早く起き…
カーテンを開けると…
そこは…



雨でした。




…………。
いや知ってたわ!!!!!
こちとら一週間前から天気予報チェックしてたわ!!この日が雨と知って、てるてる坊主作ったりしたわ!!
でもダメだったよ!!!

なんでこの日だけ雨なんだ!!!???
一週間で唯一!俺が旅行に来たこの日だけ!!雨!!!




はぁ…はぁ…。


失礼、取り乱しました。


まぁ覚悟はして来たので、準備も抜かりはないですよ。
この日のために自転車用の雨具一式を揃えて来たし!


Morethan サイクル レインジャケット 軽量 防風 透湿 防水 収納袋付き MT-RVP-001 (グリーン, 3XL)
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Morethan(モーゼン)
スポーツ&アウトドア
(モンベル)mont-bell スーパーストレッチサイクルレイン パンツ 1130272 GM ガンメタル M
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mont-bell
2015-02-10
服&ファッション小物


こんなの。


美味しい朝ごはんを食べて補給も完了したことだし、雨天だろうが何だろうがやってやりますよって!


ところで今回走るコースですが「アルプスあづみのセンチュリーライド2017」(AACR)の160kmコースを模倣しています。
AACRは「ろんぐらいだぁす!」劇中の「あづみのオータムライド」の元ネタであり、今や大人気で参加希望者が多すぎるので2回開催にするほどのライドイベントです。
というわけでAACRの折り返し地点である白馬をゴールとしコース設定をします。


そうそう、今回のライドで俺は強力な武器を準備してきました。
今までは無料版を使っていたruntastic roadbikeというサイコンアプリなのですが、これを有料版にしたのです。
別に無料版のままでも支障はなかったのですが、俺はルート設定機能を使うために有料版を買いました。
ルートラボというサイトからルートデータを拾って来てアップロードするだけで、スマホにそのルートが表示できるスグレモノです。
ルートラボには数多のサイクリストが実走したルートやら、AACRの公式ルートなどいろんなルートがあるので、ここで探せば今後のサイクリングコースに悩むこともないでしょう。
希望するルートがなければ自分で描いてアップすればOKです。(今回の松本駅から宿まではそうしました)


さてお世話になった宿を出発し、雨天の中を白馬へ向けて進みます。
雨はそれほど強いわけではなく、やや小雨といった感じです。
走っていると雨具を着ている分、暑くて動きづらいというのはありますが、それほど苦ではありません。
しかしながら今日は何故だか、あまりペダルが回りません。それほど上りがきついわけでもないのに、いやに重く感じました。あと走って間もないのにケツが痛くなりましたね。
ノロノロペースで進みつつ木崎湖に到着しました。
木崎湖のほとりにあるヤマザキショップは某アニメの緑川商店として有名な聖地です。
ここで休憩するためにAACRルートから外れました。
だがしかし!
この日は臨時で昼からの営業!
まだ時間は10時過ぎです。
止むを得ず自販機でドリンクの補充だけして出発しました。


途中、お猿さんが道路を横断しているのを発見しました!^_^


そこからは平坦に近いコースで、青木湖を望みながら快適に進みます。
ここまでやや上り基調だったコースで突然、急な下り坂が始まります。
そして長い直線でぐんぐん加速していき……森に囲まれていた風景が一気に晴れると……。
そこには広々とした田園風景が広がっていました。
思わず「ほわ〜」と声に出してしまう絶景シチュエーションでした。


そして、お猿さんが轢かれて死んでいるのを発見しました…(´;ω;`)


あと、ここで悲しいお知らせです。レインズボンがずり下がって腰パン状態になっており、露出したお尻がぐっしょり濡れていました。萎えポヨ〜。
だが、ここまでくればもうゴールは近い。
このあたりになるとペダルも回るようになっていました。
市街地の平坦道を抜け、一気に白馬駅までゴール!


登りの厳しいルートを避けたせいか思ったより簡単に到着しました。
ここから松本まで自走で行っても帰りの電車には間に合いそうですが…
宿のご主人に「白馬で温泉に入って輪行で帰れば?」と言われたプランが魅力的過ぎたのでそっちにします。


まずは駅前の軒下でせっせと輪行準備します。
びしょ濡れの車体を拭いたりするので結構時間が掛かってしまいました。
ここで一つ問題が。行くときはバックパックに入れていたサドルバックですが、今や泥除けの役割も果たした結果、ビシャビシャのドロドロ…。
しかし、ここで俺に悪魔的なひらめきが!
サドルバックはそのままフロントフォークに引っ掛けて、輪行袋に入れちゃえばいいじゃん!
バックパックも軽くなり、まさに一石二鳥といったところです。


さて早く食事や温泉に行きたいのですが、自転車を持って歩くのは流石にキツイです。
駅員さんに訊いたところ、近くに荷物預かり所があるとのことでした。
探すと駅の隣に足湯が設置されていて、そこで荷物預かりをしてくれるようでした。
300円払って輪行袋を預けました。16時までの営業らしいのでそれまでに戻ることにします。
駅前の食事処で蕎麦を食べ、宿のご主人に教えてもらった温泉へ行きます。



こちらです。「みみずくの湯」。
入浴料とタオルレンタルで1000円しませんでした。
露天風呂で冷え切った体を温めます。
あぁ〜温泉の選択肢は絶対正解だったわ〜。と極楽状態です。
露天風呂からは北アルプスの山々が見え、なかなかの景色でした。
風呂上がりにびしょ濡れのサイクルジャージはカバンに突っ込み、普段着に着替えました。荷造りの時は、普段着は要らないかなぁ?と思ったんですが、持ってきて正解でした。
茶屋でコーヒー牛乳を飲み、うどんを啜って駅に戻ります。


駅に帰ってくると雲間から青空が見え、雨はすっかりと上がっていました。
な、何故俺が自転車に乗っている間だけ雨が降るのだ…!!


それはさておき無事に預かり所から自転車を回収し、白馬駅から松本駅まで輪行します。
自分の出身地も結構田舎で、電車は1時間に1、2本とかザラだったんですが、ここは1時間に0、1本という感じでした。
しかし風景を眺めているだけで、のんびりと時間が過ぎていくので退屈はしませんでした。
人が少ないので席に座れましたし、車窓からの眺めも綺麗で良かったです。


さて松本に到着して、帰りのスーパーあずさ号を待つ俺の頭の中には一つの思いしかありませんでした。


「また指定席が逆だったらどうしよう…」


ドキドキしながら乗車すると…


あぁ!!


良かった!今度は最後列だぁ〜!
というわけで無事に後部のスペースに自転車を収めることができました。
ただ前の方の席のおばさんたちが、俺のとは反対側の席の後ろにトランクケースを搭載していったのを見ました。
こういうケースがあるとなると、必ずしもここのスペースが使えるとは限らないので、出来るだけ始発駅から一番に乗りたいなと思いました。


というわけで無事に初めての一人旅は終了しました。
色々と反省点もありますが、貴重な経験ができたと思います。
実は今度、広島と愛媛を結ぶサイクリストの聖地「しまなみ海道」にいく予定があり、そこで初めてのサイクルイベント参加を予定しています。なので長距離輪行や宿での一泊など、ちょうどいい予行練習になったと思います。
今度は是非、晴れた安曇野を走りに行きたいですね!