アラサーから始めるロードバイク

運動音痴、運動嫌いの俺がロードバイクに乗り始めた記録です。

しまなみ海道サイクリング大会2017 前編

こんにちは! ロードバイク初心者のyuntaです。


ついに行ってきました! しまなみ海道!!
11月26日に行われた「しまなみ海道サイクリング大会2017」に参加してきました!


3カ月ほど前から色々準備して非常に楽しみにしていたイベントですが……。
その一週間くらい前に咳喘息になって寝込んでしまい、参加が危ぶまれました。
前回の旅行の時は雨だったから、今回は晴れの予報で喜んでいたのに~!
行けなかったらショックだと思いながら療養。
当日なんとか体調が良くなってきたので、とりあえず自転車を持って行って、芳しくなかったら普通の広島観光にしようかなと思い出発しました。


新横浜から新尾道まで新幹線で3時間ほど掛かります。
今までで一番長く新幹線に乗っての移動になりました。
長野旅行では失敗した席取りも、ちゃんと一番後ろの席を取れていたので安心です。
ちょうど通路の反対側にも自転車を輪行している人がいて、もう一人自転車乗りがいたら自分の荷物を置く場所がなくなるところでした。
輪行できるかどうかって、結構運だよなぁ。


新幹線では弁当食べたりゲームしてたらあっという間に福山に到着、乗り換えて新尾道へ。


新尾道で降りてから輪行を解きます。
しかし良い場所がなかなか見つかりません。
(あとで見つけたんですが、JR尾道駅の方には何と自転車組み立て専用スペースが設けられていました。さすが……)
とりあえず交番の隅っこの方で邪魔にならないかな~という場所があったので、そこでコソコソ組み立て始めました。
しかし組み立ても終盤というところで


「あの~、すみません。何をしているんですか?」


と声を掛けられ、振り返ると、そこには警察官が……!!


ゆんたさん。尾道旅行初日にして逮捕か!?


という恐れが頭をよぎりましたが、単に警察の敷地だから移動して欲しいとやんわりと言われただけでした。
謝りながら歩道の隅に移動して輪行完了。


さて、時刻はちょうど昼時です。
宿のあるところまでは20分くらいで着く予定なので、途中でお昼ご飯を食べることにしました。
いつもなら旅行の前に店とかを調べていましたが、今回はぎりぎりまで体調不良でダウンしていたこともありノープラン。
とりあえずスマホで尾道ラーメンの店を調べました。
道すがら店はたくさんあり、食べログ評価の高い店を選んでみました。


それがここ「東珍康(とんちんかん)」です。



人気店らしくそこそこ人が並んでいました。
しかし狭い店内にめちゃくちゃ店員さんがいて、ハイスピ―ド提供されているおかげでそれほど待たずに入店。
尾道ラーメンは初めて食べましたが、背脂が浮いている見た目とはうらはらにあっさりしていて、とても美味しかったです。
駐輪していなければもっとゆっくり食べたんですが、一気食いしてお会計。


食後の運動がてらにちょっと漕いでいたら、あっという間に目的地の尾道駅周辺に到着しました。
最近、偶然読んだ漫画のヒロインの故郷が尾道だったので、ちょっとした聖地観光気分で写真を撮ったりしました。
高い山のある尾道側と、海を挟んですぐそこに向島があるロケーションは、初めて見るタイプの風景で良い感じでした。


さて、時刻は昼下がり。ホテルのチェックイン予定時刻は17:30です。
何故こんなに時間が空いているスケジュールなのか?
それは大会の前日登録を済ませておこうと思ったのと、もう一つは行っておきたい場所があったからです。
大会だと規定のコースをみんなで走るので、行きたい場所があっても行くことはできません。
なので前日のうちに行っちゃおうという計画です。
あとは体調を計るためにも本番より短い距離を走っておきたかったのです。


まずは大会の事前登録。
会場は尾道から海を挟んですぐそこの向島にあります。
向島行きの船発着場が尾道駅のすぐ前にあり、自転車ごと乗り込んで向島に行けるようになっています。
さっそく乗り込み、110円の運賃をおじさんに回収され、10分ほどするとすぐに向島に到着です。
すでに同じ大会に参加するであろう自転車乗りの人もちらほら見られました。
今回は前述の通り、事前準備をロクに出来なかったので、ルート登録もしていませんでした。
なので地図を見ながら会場を目指すことにします。
距離にすれば発着場から会場まで5kmくらいしかないのですが、意外に上り坂がキツめで大変でした。
会場ではハンガーにたくさんのロードバイクがぶら下がっており、俺はサイクルイベントにやってきたんだなぁという実感が湧いてきます。

大会本部で登録証を提出し、ゼッケンとスタンプカードを渡されました。エイド(休憩所)でスタンプを押すことで完走証明になるようです。
会場ではプレイベントをやっており地元の自転車選手が興味深そうな話をしていましたが、自分には行くところがあるのでさっそく出発しました。


俺が行ってみたかったところとは「日本唯一の自転車神社」として有名な大山神社です。
そこで自転車のハンドルに着ける御守りを買いたかったのです。


大山神社はしまなみ海道の2つ目の島にあります。
大会では4つ目の島で折り返すので、ちょうど半分くらいの距離を走ることになるでしょう。
しまなみ海道では車道に青い線が引かれており、それに沿っていくと尾道~今治まで行ける道案内になるというシステムがあります。
なので最初のうちは青い線に沿って第2の島(因島)まで行くことにしました。


しまなみ海道といえば海が広がる光景が素晴らしいと思っていたのですが、島は結構山が多い地形になっていました。
そして今の季節はちょうど紅葉が綺麗で、海と紅葉を見ながら走れるという美しい情景を目にすることが出来ました。
山が多いと言っても海沿いを走っていればほぼ平坦な道なので、特に苦労することなく向島と因島を結ぶ因島大橋が近づいてきました。


天を仰ぐと1km近い長さの巨大な橋が……なかなかに壮大です。
しかし、ふと思いました。あの高さにある橋を渡るって、今からあの高さまで登らなきゃいけないってことか……。
ちょっとテンションが下がりました。
青い線を辿っていくと橋を通り過ぎてしばらく、橋への入り口の看板を見つけました。
そこに入ると橋の高さまで上がるための緩やかな斜度の登り坂が始まります。
そういえば「ろんぐらいだぁす!」のしまなみ海道編で「斜度は緩やかだから大丈夫」たいなことを言っていたな、と思い出しました。
確かに坂はかなり緩やかで、時速20kmくらいでぐいぐいと登れる感じでした。
これもヤビツ峠や椿ラインを登った経験があるから楽に感じるのかなぁ、と感慨深いものもありました。
楽しく坂を上ったあとはいよいよ橋を渡ります。
因島大橋は車道の下に歩行者・二輪用の通路が設置されており、両サイドは金網で閉じられています。
まさに海の上を走っているような光景を目にすることができ、ついついよそ見して見入ってしまうくらいでした。


因島に上陸したところで、神社までのルートを模索することになりました。
神社は青い線のルートとは少し外れたところにあるので、青い線に沿っていくとかなり大回りになってしまいます。
なので出来るだけ直線距離で行けるよう、青い線ではない普通の道を行くことにしました。


しかし、これが失敗だった気がします。
選んだルートは島の真ん中を突っ切るような形になっているのですが、そうなると必然的にアップダウンが激しいルートになってしまいます。
橋に至るための上り坂は楽しく登れましたが、こっちの登りはあまり楽しくありませんでした……。
帰りは絶対に海沿いを走ろう……と思いつつ無事に大山神社を発見することができました。


自転車神社はこちら、という看板の通りに小道に入っていくと――
そこにはまさかの斜度20%越えの激坂が自転車乗りを待っていた。
もうすでに自転車を降りていたので、そのまま押して登りました……。


自転車神社ではハンガーはもちろん完備されており、自転車乗り向けにお茶やおしぼりも用意してくださっているという親切なところでした。
お参りをして、ハンドルに着ける御守りも購入しました。
ここで同じ大会に参加する方と少しお話をしたのですが、その方は岩手からいらっしゃっているようで、日本全国から自転車乗りが集まってくるんだなぁと驚きました。


ここで折り返して帰るのですが、思ったよりも時間が掛かってしまい、チェックイン時刻に間に合うか微妙なラインとなりました。
まぁ遅れるなら電話すればいいだけなのですが、ホテルに帰ってからも色々とやることがあるし、さっそく帰路に着く事にしました。


帰りは行きの反省を生かして海沿いのルートを選びました。
こちらの方がやはりアップダウンが少なくて走りやすい印象です。
途中でコンビニに寄りましたが、当たり前のようにハンガーが置いてあってサイクリストに優しいお店でした。
帰りも海と紅葉を眺めながら帰ったのですが、特に因島から向島に帰った時、坂を下りきって海沿いの車道に出るときの光景は一番素晴らしかったです。
目の前に夕焼けを照り返す海が広がり、潮騒が聞こえる……。
前を走っていた学生のグループも「うおー、すげー」と感嘆していました。


向島からまた船に乗って尾道に帰ります。
ホテルはすぐそこだったので無事に到着。
時刻は17:25。奇しくも時間通りに帰ってこれました。


距離は50kmくらいで喘息も調子が良かったので、明日の大会は無事に参加できそうです。


今回泊まったホテルはU2という施設に併設されたHOTEL CYCLEという場所。
その名前の通り、自転車乗りのためのホテルです。
最初は部屋に自転車を持ち込めるホテルを探していて見つけたのですが、自転車乗り用の宿ということで一度泊まってみたくて予約しました。
なんと自転車をそのまま客室に持ち込めて、壁から生えているハンガーに引っ掛けておけるという素晴らしさ!

宿の入り口や廊下にもハンガーやスタンドがあって、そこに置いてもいいみたいです。
地味に嬉しいのはコインランドリーなども置いてあって、本当に自転車乗りのことを思って色々準備されているなぁという感じでした。
まぁ値段はそれなりにするし、倉庫を改造した建物で高級感とかはないんですが、自転車乗りなら一度泊まってみると良いんじゃないかと思います。
場所も尾道駅のすぐ近くで、向島行きの船乗り場も近いので、しまなみ海道攻略に最適です。


自転車を置いたら服を脱いでコインランドリーにぶち込み、明日の大会に向けて準備をします。
コインランドリーの時間は90分と表示があったので、それが終わってから夕食を食べにいくことにしました。
夕食も何も調べていないので、とりあえず広島に来たから牡蠣を喰おうということでスマホで検索。
本当にスマホって便利ですね。
テレビをつけたりなんやかんやして、90分経ったのでコインランドリーを見に行きました。
すると、なんと乾燥の段階でエラー停止しているではないですか!!
洗濯物が寄っています。ということだったので、位置を直して再起動。
そこからまた1時間待つことになりそうだったので、もうご飯を食べにいくことにしました。


外に出て思ったのは、めちゃくちゃ寒いということです。
何となく広島は西の方だしそこまで寒くないんじゃないか、と思っていたのですが、めちゃくちゃ寒かったです。
自転車旅行じゃなければコートの一枚も持ってきたんですが、ウインドブレイカーしかなかったので凍えながら尾道を歩く嵌めになりました。
昔ながらの商店街などを歩いたのですが、潰れてしまった店や時間的に閉まっている店が多かったですね。
しかし、人の少ない夜の街をぶらぶらと歩くのは楽しいですね。今回は計画を緻密に立てなくて、逆に自由な感じがして楽しかったです。


結局、検索で出てきた「かき左右衛門」というお店にいって牡蠣をたらふく喰いました。
帰り際、締めに尾道ラーメンをまた食べてしまいました。

ま、まぁ明日はカロリーがっつり消費するし、今のうちに食いだめしておかないとね……。


帰ってコインランドリーに行ったら、まだ乾燥で回っていました。
最終的に、洗濯が終わるまで4時間くらい掛かった……。洗濯ネットに入れてたせいなのかな?


明日はいよいよ大会本番!
早起きするぞ!
というわけで後編に続きます。