アラサーから始めるロードバイク

運動音痴、運動嫌いの俺がロードバイクに乗り始めた記録です。

キャッツアイの悲劇

こんにちは! ロードバイク初心者のyuntaです。


さて、ロードバイク納車から10日が経過した頃のことを振り返ります。
この日は仕事が早めに終わる日だったので、買ったばかりのウェアに着替えてサイクリングに行くことにしました。
今回は以前から気になっていた「多摩川サイクリングロード」の下見に行くことにしました。
人気スポットである多摩川CRを走ってみたというのもあったし……
ここまであまり公道は走ったことがなく、多摩川へ出るには結構交通量のある公道を通らなければいけないので、いい練習になると思ったのもあります。


ルートは綱島街道を使いました。
武蔵小杉のあたりは自転車専用レーンもあり、結構走りやすかったです。(路駐も多かったですが)


そして、あっさり多摩川へは無事に到着!


ここから羽田空港の方へ向かって下流を進むことにしました……が。
多摩川サイクリングロードは区間によって舗装状況が大きく違うので、区間ごとに左岸と右岸をシフトするのが常套手段。
しかしながら、その前情報を知りつつも、俺は何となくで右岸のまま下流へと進み始めてしまいました。
するとすぐに舗装路はなくなり砂利道になったり、挙句の果てに途中で河川敷が途切れてしまったりしました。
しょうがないので、公道に出て海の方へ適当に走り出しました。
やがて川崎駅方面に辿りつき、奇妙な建物があったので停車。サイコンアプリをチェックします。
その建物は川崎大師の「自動車交通安全祈祷殿」というものでした。
なんだかキリがいいし縁起もいいし、反対車線にサンクスもあったので、そこで休憩することにしました。
トイレを済ませ、飲食物を購入。この時、ビブショーツで店に入るのは恥ずかしい……というより周りの人に迷惑だなぁ、と思いサイクルパンツを買うことを決めた気がします。
初めて財布をもってサイクリングに行きましたが、こうして途中で買い物ができるのは凄く楽しいと思いました。
ここのサンクス(川崎東門前店)は入り口に駐輪できる柵があり、その場所を店内から目視できる位置にイートインスペースがあったので、とてもありがたかったです。
トイレも広くて綺麗だった。(重要)


サンクスでコーヒーとハンバーガーを食べた俺は、家に帰ることにします。
来た時とは別のルートに挑戦することにしました。


走り始めてすぐに辺りは薄暗くなり始めたのでライトをON。
さらに走り続けると小雨が降り始めました。
思えばこの日が初めて悪天候での走行だったかもしれません。


次に曲がる交差点を通り過ぎないよう、道路上の案内看板に目を凝らします。
この交差点はまだ違うようだな……
おっと、車の邪魔にならないよう、少し左に寄って走行するか……








ガンッ!!!


……みなさんはキャッツアイというものをご存じでしょうか?
道路上に設置される反射板のついた道路鋲のことです。
交差点の中にも設置されていることがあります。



そう、俺はこのキャッツアイに気付かずに高速巡航したまま突っ込んでしまったのです!
幸い、前輪をしたたかに打ち付けただけで、落車は免れました。
衝撃で少し左手の親指に裂傷が出来ましたが、大した傷ではありませんでした。
ただひたすらに、びっくりしただけで、そのまま何事もなかったかのように交差点を通過していきました。


……そう、その時は。


キャッツアイに衝突してから1kmほど走った頃でしょうか?
交差点を曲がり、スピードを上げようとした俺のハンドルに、異様な衝撃が走ったのです。


ガタガタガタガタ!


ん? ここ、そんなに舗装が悪いのか?
いや、俺は知っている。この衝撃を知っている。
ママチャリで何度か経験している!


これは、まさか……


パンクだ!!


歩道に避難して確認すると、後輪が完全にぺちゃんこになってしまいました。
しばし茫然。
まさか買って10日でパンクさせてしまうとは……。
走る前にもしっかり空気圧の確認はしたのに……。
なんで?
思い当たるのは、そう。キャッツアイ衝突事故です。


とりあえず、スマホで近隣にサイクルショップがないか検索します。
……ありません。
輪行袋でも携行していれば近くの駅から帰れますが、そんなものは持っていません。


家までは15km以上あります。


……押して帰るか。


小雨はあがったものの、辺りはすっかり暗くなっています。
明日も仕事だ、家に帰るのは何時になるのか……。
しばらくは自転車を押していましたが、やがてもどかしくなってきて、パンクしたまま漕いでみることにしました。
すると、案外と何とか乗れました。(※これが後に追い打ちをかける)


頑張れば時速20kmを出せることが分かり、公道ではなく河川敷に入ったこともあり、残りの15kmほどをパンクしたまま帰ることにします。
ガタガタと音はするし、油断すると横滑りしますが、まぁ何とか家までたどり着きます。


あぁ、パンクか……。
店に持っていかなくちゃ行けないけど、店までどうやって持って行こう……。
歩きか……。
などと考えつつ、ダメ元で空気入れで空気を入れてみます。
もちろん、すぐにぷしゅーと音がして空気は入りません。
と、そこであることに気付きます。


あれ?
前輪も空気抜けてね?


パンパンに膨れていたはずのタイヤが、ママチャリくらいの柔らかさになっています。
空気を入れてみますが、80psiから圧力が上がりません。
……これ、前輪もパンクしてんのか?


その答えは翌朝に分かります。
朝起きて、ロードを見ると、
前輪もぺちゃんこになっていました。


こうして購入10日目で両輪をパンクさせた、キャッツアイ衝突事件。
俺に「走行中は道路状況をよく見ること」「パンク修理キットを用意すること」を教訓にしてくれた悲劇でした。


後日、サイクルショップにてパンク修理をお願いしました。
パンクしたまま走ったせいか、後輪のタイヤは駄目になってしまい、買い替えとなりました。
買って10日しか経ってないのに……。


しかし後日、俺はこれに懲りずに無謀なライドに挑むのでした。


次回「多摩川サイクリングロード攻略 前編」