アラサーから始めるロードバイク

運動音痴、運動嫌いの俺がロードバイクに乗り始めた記録です。

そうだ、江ノ島に行こう

こんにちは! ロードバイク初心者のyuntaです。


さて、多摩川サイクリングロード攻略


から4日後。


新たなライドの計画を立てます。


まず行ってみたいところの候補として、境川サイクリングロードがありました。
初心者向けのゆったりとしたサイクリングロードという事と、途中にある飯田牧場でジェラートを食べてみたかったからです。
そうなると終着点は江ノ島付近になりますので、せっかくだからそこまで行ってみようということになりました。


当日はあいにく小雨。
買ったばかりのサドルバックとグローブを装着し、いざ出発です。


境川に接するまでには中原街道を通ります。
交通量は結構ありますが、特に問題なく進むことが出来ました……
が。
やがて目の前に壁が立ちはだかります。
いや、壁のように見える急こう配の坂です。
事前のリサーチで「アップダウンが結構あって疲れる」と知ってはいましたが、今までで一番の登坂でした。
しかし前日に「ろんぐらいだぁす!」(そのうちブログで紹介します)の視聴を始めていた俺は、
葵ちゃんから「坂で辛い時はフラットバーを握り、体を起こして遠くを見てケイデンスを一定に保つんだぞ」とアドバイスを受けていました。
よってこの上り坂を低スピードながらクリア。


今度は登った分だけ下ります。今までにない距離の急降下です。
しかし前日に「ろんぐらいだぁす!」(そのうちブログで紹介します)の視聴を始めていた俺は、
紗希さんから「下りの時は下ハンを握ってブレーキした方がいいぞ」とアドバイスを受けていました。
よってこの下り坂を安全にクリア。


そして境川に到着します。
ここで試しに買っておいた補給食を食します。
井村屋のチョコレート羊羹 抹茶味です。


井村屋 チョコようかん 抹茶55g×10個
井村屋 チョコようかん 抹茶55g×10個
井村屋
食品&飲料



羊羹は保存が効くし熱量も多く、甘くて食べやすいので補給食に最適です。


さぁ、ここから境川サイクリングロードに突入です。
道幅はあまり広くなく歩行者もまばらにいるので、あまりスピードを出し過ぎないようにします。
やはりサイクリストが結構走っていました。
舗装状況は悪いところもありましたが概ね走りやすく、確かに初心者にはぴったりのコースだと思います。


そして途中で飯田牧場に寄りました。
境川サイクリングロードの途中にあり、サイクリストや他の御客さんで賑わう人気スポットです。
この日は珍しくお客さんが少なかったらしく、すぐに注文できました。
しかし先にお金を払ってチップをもらう方式だったのですが、俺はふらふらとショーケースの前に行って注文してしまいました。
お姉さんから「先にお金払ってください」と言われ、とても恥ずかしかったです。ショーケースにデカく「先に支払いを済ませてください」と書いてあるのに……。
お味の方は噂に違わず、とてもおいしかったです。疲れた身体にとても染み入ります。
境川を走る際には絶対に寄りたいところですね。



さて、飯田牧場を出ると、すぐに境川サイクリングロードは終了です。
藤沢のあたりから江ノ島までは公道を走ります。
途中、強烈に尿意を感じてコンビニに駆け込んだりしましたが、問題なく街中をスイスイ。
「江ノ島が見えてきた~」と勝手にシンドバットを口ずさんでしまいます。
やがて江ノ電の線路を見つけ、ちょうど車両が通過していきました。街中を電車が走っている!とちょっと驚きました。
そして、すぐに……


いきなり目の前に海が現れました。


神奈川にはもう7年くらい住んでいるのですが、湘南には来たことがなく、こういう海を見たのは本当に久しぶりでした。
ちょっとした感動を覚えます。
そして有名な江ノ島はすぐそこに。
橋を突っ切ってゴール!




江ノ島にはグループライドをしているらしいロード乗り集団がいたり、小雨にも関わらず観光客でごった返していました。
駐輪場はあるにはあるのですが、やはり盗難が怖いのでロードを押しながら食事処を探します。
やがて呼び込みのおじさんに「自転車置けるよ!」と呼びこまれ、これ幸いとついていきます。
店の前の屋台小屋みたいなところに自転車を置かせてもらい店内へ。
せっかく江ノ島に来たので生シラスの入った丼ものを注文しました。
かなりのボリュームがあり、今回はしっかりと補給してきたので多いくらいでした。



少し江ノ島をぶらりとしつつ、胃の消化を待ってから家路につきます。
帰り道では手信号の練習もしました。特に停車前の手信号を信号に捕まるたびにやっていました。
しかし停車前に「手信号→フロントギアを落とす→ブレーキ」とやるのは、なかなか大変でした。
これに後に「ビンディングを外す」も増えるわけですからね……。


帰りもトイレ休憩したり和菓子屋さんでお団子を食べたりと、ちょこちょこ休憩を挟み余裕を持って帰ることができました。
交通量の多い公道を走ったり、行きたかった場所に行けたりと満足度の高いライドになりました。


ただ濡れた道路を走ったせいで背中がびしょびしょに……。バックパックが汚れてしまったのは玉に瑕です。


さて、次回は当初の目標であった鎌倉にチャレンジします。
といっても距離的にはもう余裕で行けるという自信がありました。


次回、「いざ鎌倉」です。

多摩川サイクリングロード攻略 後編

こんにちは! ロードバイク初心者のyuntaです。


前回、多摩川サイクリングロードの往路を走り切ったところから再開です。


さて、ここからどうするか。
まず、何よりもご飯を食べることが先決です。
時間は14時を回り、かなりお腹も空きました。補給食を用意してなかったので水分以外なにも口にしていません。
このままではハンガーノックになってしまうと思い、食事処に向かいました。
※ハンガーノック:お腹が空いてヘロヘロでぶっ倒れること


事前のリサーチでここからほど近くに「水車小屋」というカフェに見当をつけていました。
食べログで営業日もチェックしたので今日も営業しているはずです。


今回からスマホの予備バッテリーもバックパックに入れてきたので、充電しながらカフェを目指します。
それほど迷うこともなく、のどかな田園風景の中にカフェを見つけました。
駐輪場所が分からなかったので、店の敷地内と思われる場所の配管にロックしました。
さて、店の扉を開きます。


……ん?
誰もいない……?


すみませーん! と呼び掛けてみるも誰かくる気配もなく。
照明もついておらず何やら不穏な気配を感じます。
一旦外に出ると、ちょうど軽トラに乗った店の人が帰ってきたようです。
そして俺を見て


「あ、ごめんなさいね~。今日ランチまでなのよ」


な、なんだって~~!


どうやら急用があってランチ営業までだったとのこと。
お店のフェイスブックがあり、そこで告知していることを教えてもらいました。
ちゃんとリサーチしておけばよかった……。


仕方がないのでお店の人に近くに飲食店はないか聞きます。
すると1kmほど先にカフェがあるとのこと。
途中、自販機でボトルを補給しながらそちらのカフェに向かいます。
なんと自転車通行帯が設置されていたりして、楽にカフェに辿りつきました。


サイクルジャージとビブショーツで店に入るのは、ちょっと恥ずかしかったですが、とにかく何か食べないとヤバイということで入店。
少し手足に痺れを感じてきていたので、軽くハンガーノックになっていたのかもしれません。
そこでカレーと小倉トーストを食し、コーヒーを飲んで補給完了です。


空は曇り、少し雨もぱらつきそうな感じです。
台風が迫っているのでしょう。
さぁ、ここから復路です!


まずは快調に飛ばして多摩川サイクリングロードに戻ります。
来た道を戻るだけなので、ほとんど道は間違えません。(ちょっと間違えました)


10kmほど走ったころでしょうか。
第一の異変が起き始めます。


なんだかペダルが回らないのです。
機材トラブルではありません、自分の脚が回らないのです。
ギアを軽くしますが、それでも思う様に回せません。
体力的に限界点を突破したのか、筋肉の疲労なのか、往路とは明らかにペダリングが違います。
時速20kmを出すのがやっとで、ノロノロと進まざるを得ません。


そして一回目の襲撃が来ました。
突然、ヘルメットを叩く音。
そして視界が水で覆われます。
バケツをひっくり返したような大雨です。
しかしそれは一分ほどで止みました。
通り雨のようなものだったのでしょう。
走っているとすぐに服も乾きました。


しかし足は回復しません。


往路では休憩らしい休憩は取らなかったのですが、20kmほど走ったところで、一旦休憩を取ることにしました。
サイクリングロード脇にあった木製ベンチに腰をかけます。補給食があったらここでパクつきたいところでした。
10分ほど休んでまた漕ぎ出します。


左岸から右岸に移ったあたりで第二の異変が起きました。
ペダリング姿勢を少し変えた時です。



腰が痛い!



筋肉がズキッと痛みます。
思わず声が出そうな痛みです。


何時間も前傾姿勢で走っていたからでしょう。
まずどこよりも先に腰の筋肉がやられました。


そしてやがて2回目の襲撃です。
今度は本降りの大雨が降り始めました。
肌に当たると痛いほどの強烈な雨です。
何より視界が悪くなるのが厳しい。


しかし泣いても笑っても自分の力で漕いで帰るしかありません。
必死にペダルを回し続けます。


さらに第三の異変。


なんか手がめっちゃ痛い!


掌の中心と手首の中間地点くらい、ハンドルのフラットバーを握る時に体重がかかる部分がひどく痛みました。
見るとちょっとした内出血状態になっています。


この時になると腰の痛みも相当なもので、一回「ああああああ!?」と声に出してしまいました。


この苦しみから早く解放されたい……。
もうやけくそで漕ぎまくりました。


もう少しでサイクリングロードが終わる……。
その時になると、少し力が回復した気がします。
昼食のエネルギーが循環してきたのか、それともメンタル的な効果があったのかは分かりません。


そしてついに多摩川サイクリングロードを抜けました!
あとは10kmほど公道を走れば家に帰れます。
あたりは結構暗くなってしまい、アイウェアも外すことにしました。
公道に入ってからは「もうすぐ帰れる」という意識が強く、それほど苦労せずに走れた気がします。
そして全身ずぶ濡れになりながら、何とか家に辿りつきました!


往復117km達成です!


まさか自分が100kmを超える距離を走れるとは思っていませんでした。
まだまだ先の目標だと思っていたのですが、なんとかクリアすることが出来ました。
これにて多摩川サイクリングロード攻略完了です。


さて、今回のライドでは色々と反省点がありました。
そして手に入れなければいけないアイテムが浮き彫りになりました。


1、日焼け対策

帰宅後にウェアを脱ぐと、手と足がひどい日焼け状態になっていました。
軽度の火傷状態です。次の日はエライ痛かったです。
ということで日焼け止めグッズは必要と分かりました。
クリームなどは汗ですぐ流れてしまうということで、自分はアームカバーとレッグカバーをamazonでポチりました。
日焼け止め対策以外にも色々と着けていた方が便利なので、是非おすすめです。
ちなみにここから俺はパールイズミ信者になりました。


(パールイズミ)PEARL IZUMI W401 アームカバー W401 2 ブラック M
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2017-01-26
服&ファッション小物
(パールイズミ)PEARL IZUMI W411 レッグカバー W411 2 ブラック M
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2017-01-26
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これ買いました。




2、グローブ

後半戦に手がめっちゃ痛くなったので、素手だとロングライドには耐えられないと分かりました。
あと雨の中だと結構ハンドルが滑りました。
なので後日ショップにてグローブを買いました。つけてる方がサイクリストっぽいしね。



3、パンク修理キット

後半は「ここでまたパンクしたらどうしよう」と凄く心配になりながら走っていました。
なのでこれもショップで一式を買いました。サドルバッグも買って、ロングライドの際は携帯するようにしています。
これはロードバイクを買ったら一緒に買うべきですね。



4、補給食

コンビニなどでも揃えられますが、今の俺は井村屋のチョコレート羊羹を箱買いしています。
朝食代わりにもなります。



反省点はこれくらいですが、100km走ってみて良かったことも多かったです。


特に俺が言いたいのは――



自信になる



ということです。


これは本当に思います。
サイクリストとしてもそうですし、日常生活や仕事の面でも、自力で100km走れたということは精神的な柱になります。
ちょっとくらい仕事でタフな場面があっても「でも俺100km走った男だし」ということで乗り切れます。
またサイクリストとしても100km走った自信と状態は軸になります。これを基準にしてライドの計画を立てやすくなります。
当初の目標であった鎌倉までは片道30kmもないので、全然余裕やん、と気楽になれました。


さて、ということで如何だったでしょうか。
ロードバイクのロングライドは辛いし面倒なことも多いですが、それ以上に楽しく達成感があります。
体力増強、計画性の向上、ストレス発散、自信の上昇など様々な効能があります。
皆さんも是非ロングライドしましょう。


次回、「江ノ島に行こう」です。

多摩川サイクリングロード攻略 前編

こんにちは! ロードバイク初心者のyuntaです。


前回のパンクから5日後、休日なのでどこを走ろうか計画します。
やはり下見もしたことだし、多摩川サイクリングロードを走ってみたくなりました。
問題はどこまで走るかですが、上流の終点である羽村まで行くと60kmくらいあります。
これまでの最長ライドは往復50kmですから、一気に倍以上の距離を走ることになります。さすがにそれは無謀な気がしました。
さらにその日は台風が迫って来ており夕方から雨が降る予想になっていたのです。
自分は朝が苦手なので、出発は11時頃でした。
とりあえず、いけるところまで走ってみよう。ということにして、多摩川サイクリングロードへ出発します。


サイクリングロードに到着し、上流へ向かって進みます。
今回はどこで右岸と左岸をシフトすればいいか予習して来ました。
しかし、それとは別に、土手から降りたり登ったりする箇所があって、それが分からずにちょっと迷う場面がありました。


しばらくすると、軽快にロードを乗りこなすおじさんに抜かされました。いかにも慣れていそうな方です。
そうだ!あの人についていけば迷わないのでは!?
妙案を閃いた俺は加速しておじさんについて行くことにしました。
ちょうど住宅街をパスしなければいけない箇所をおじさんについていけたので、迷ったりせずに済みました。
また右折時に手信号をしているのを見て、後続車にとって手信号がとても助かるものであることや、なんだかカッコいい感じがしたので、もうちょっと慣れたら自分も手信号の練習をしようと思いました。


さて、土手に戻りました。
するとここでおじさんのケイデンスが上昇!
ぐんぐんと加速して、あっという間に100mくらいの差がついてしまいました。
こりゃついていけねーわ…。
諦めた俺はおじさんナビを失いました。


しばらく進み、橋を渡って左岸に来ました。
すると大学生くらいのロード集団と一緒になりました。
2人が慣れていて、2人が初心者っぽい編隊でした。
今度は彼らに先導してもらって進むことにしました。
慣れてる人たちは先に進みましたが、初心者っぽい2人はかなりスローペースで、俺はさらにその後ろをゆっくりついて行くことにしました。


やがて多摩川サイクリングロード名物、段差舗装ゾーンに入ります。
段差舗装とは道にデコボコの突起が舗装されているものです。
サイクリングロードを高速でぶっ飛ばすロード乗りが問題になり、速度を抑制するために設置されたようですが、これは結構辛い…。
周りの人は結構な速度で構わず突っ込んで行きますが、つい先日パンクした俺は怖くてギリギリまで速度を落として通過しました。


やがて綺麗な山々が遠くに見えるようになり、河原でBBQを楽しむ人たちが見えて来ます。
ここでナビをしてきてくれた大学生くらいの集団は、目的地なのか小休憩なのか停車しました。
俺は心の中で感謝しつつ通過して行きます。


ここら辺は結構ロード乗りとすれ違ったりしましたね。


さて、しばらく進み、サイクリングロードが途切れ公道に出る必要が出ました。
ドリンクが切れたため、自販機にて補給します。
ここで大きな選択です。


このまま進むか、それとも引き返すか。
時間は14時前くらいだったと思います。今から帰れば雨に降られることはないと思います。
疲労感はそれほどありませんでしたが…お腹が空き始めました。そういえば補給食を用意していませんでした。これは大きな反省点の一つです。
このまま進むならゴールの羽村まで行くことになるでしょう。
距離的にはあと20kmくらいでしょうか?


……状況的には引き返した方が無難でしょう。


しかし、ここまで来たからには羽村まで行かないと勿体無い気がしました。
なんとなく焦りのようなものもあった気がします。
今度はいつ多摩川サイクリングロードを走れるか分からない。まだまだ走って見たいところはあるのに、このルートに2回も休日を使っていいのか?
ロードバイクに乗り始めたのが20歳台前半だったら引き返していたかもしれません。しかし俺はアラサーです。
多摩川サイクリングロードは今日、攻略する!


俺は走り出しました。


もうこの辺りになると、他のロード乗りは見られなくなりました。やはり台風が近づいていることが影響しているのでしょうか。
何度か道を間違えながらも、ペースは落ちることなく走れたと思います。
むしろ目的地が近づいて来たので、精神的には状態が良かったと思います。
辺りはすっかり緑の豊かな感じになり、いくつかの公園を通過し、そして東屋のある広場に到着しました。


振り返ると




玉川兄弟の像だ!


つまり、ここが多摩川サイクリングロードの上流始点。俺のゴールです。


ついに俺は多摩川サイクリングロードを攻略したのです。
東屋のベンチに腰掛けてひと休憩。ビブショーツをずらすと、ひどい日焼けをしていました。それだけ長時間漕いでいたということですね。


さて今からだいぶ遅めの昼ご飯を食べて、頑張って帰るぞ!!


この時は達成感でいっぱいで、この後に待つ地獄を予想することなどできなかったのです…。


次回、「多摩川サイクリングロード攻略 後編」。