アラサーから始めるロードバイク

運動音痴、運動嫌いの俺がロードバイクに乗り始めた記録です。

ビンディングペダル導入!

こんにちは! ロードバイク初心者のyuntaです。


さて、箱根ライドへ向けた準備について振り返ります。
俺は今までにない長距離ライドに向けて、ついにあのパーツを使用することを考えていました。


それは、ビンディングペダルです!


普通の自転車に使われているペダルをフラットペダルといい、俺もロードバイク購入時はこれを使っていました。
対してビンディングとは、専用の靴を履いてペダルと靴底を固定するペダルです。スキーやスノーボードのような感じと思って頂けると分かりやすいと思います。
これを使用することで劇的にペダリングが楽になる……らしい。
デメリットとしては足とペダルが固定しているので、慣れないと足をつくことが出来ずに転倒してしまったりするということです。
停車したときに上手く足が外れなくて、または足が固定されていることを忘れて、コテンと倒れてしまうことを「立ちゴケ」といい、結構あるあるな話のようでした。


自分もロードバイクを買って割とすぐにビンディングペダルにしようかと思ったのですが……
せっかくフラットペダルを買ったので勿体ないという気持ちがあって、すぐに買い替えるのは……と躊躇っていました。
ですが箱根を目指すためには新兵器が必要です。


さて、ショップに行きビンディングペダルを購入します。
ビンディングにはSPDとSPD-SLという2種類が存在します。
SPDは靴の金具が小さく、靴底の中にある感じなので、シューズで歩く際もそれほど苦にならないようです。
SPD-SLは金具が靴底からせり出ており、歩くのに支障がありますが固定力は強いです。レースなどで使う人が多いようです。
自分はロングライド志向で自転車に乗る時間が多いと思ったので、SPD-SLを購入しました。
ペダルはシマノのアルテグラを購入。他のコンポーネント(ブレーキ、ギアなどのセット)は105なので、ペダルだけワンランク上のパーツになりました。
シューズはリーズナブルなものを選択。足のサイズを色々と見たのですが、どうも中途半端な足のサイズなようで、ぴったりのものを探すのに苦労しました。
思えばフレームのサイズを測る時も中途半端な体格だったので店員さんを悩ませましたが、どうやら自分はサイズを合わせるのに苦労する身体をしているようです。


さて、ビンディングを購入して、お店で少し練習させてもらいました。
最初はクリート(靴底の金具)をはめるのにも苦労しましたが、やがてスムーズに着脱することができるようになりました。
店員さんから色々とレクチャーを受けます。最初のうちは停車する前から事前にクリートを外しておくこと、停車中はサドルから降りて足をつくこと、左足だけを外している時は右に重心が傾かないように注意することなどを教わりました。


ビンディングペダルに替えての第一印象は、ペダリングが実に軽いということです。
今までより力を加えなくてもクルクルとペダルが回ります。
またペダルの正しい位置に足が乗っているかを気にする必要もないし、漕いでいてペダルを踏み外すこともありません。
長い距離を走るのであれば、これは大きな違いになるだろうな~と思いました。
これは皆、ビンディングペダルに帰結するのが分かります。


さて、次の日は箱根ライド前にビンディングの扱いを練習するライドに出かけました。
ちょっと20kmくらい走ろうかな~という軽い感じです。
まだはめる時に手こずることはありますが、外すのに手間取ることはないし、転倒したりはしなさそうだな~と思いました。
やがて片側1車線の道路を横断する箇所に来ました。
まず停車。
左足を外して足をつきます。
なかなか車が途切れなく、道路の反対側に渡ることができません。
うーん。ちょっと辺りも暗くなってきたし、今日のところは別にここで退き返して家に帰ってもいいかな~と思いました。
じゃあUターンして家に戻るか~、と右にハンドルを切ります。
ここでちょっと重心が右に寄りすぎて、車体が右に大きく傾きました。
おっと、右足を出して足をつこ――


あ。


右足はペダルにくっついてる!!


と気付いた時には時すでに遅し。
俺の身体はそのまま車体と一緒に右に倒れていました。
どがしゃ! と道路に横たわる俺。
で、出たああああ! 立ちゴケだあああああ!
衝撃で右足のクリートも外れていたので、慌てて起き上がります。
ロードバイクの右側はデリケートなディレイラー(変速機)があるので、こちら側に倒れることは結構まずかったりします。
急いでディレイラーが壊れていないかチェック。
見た感じ走行に支障はなさそうです。


ほっと一安心したところで自分の右足がズキズキすることに気付きます。
良く見ると右の膝小僧から血が出ています。
そして、右足のレッグカバーの膝のところが思いっきり破けてしまいました……。
嗚呼、まだ買って1か月も経っていないのに……!


失意のまま帰宅した俺は明るいところで車体をもう一度確認します。
良く見ると買ったばかりのアルテグラのペダルが――コケたせいでしょう――ガリガリと削り跡がついてしまいました。
ショックです。
レッグカバーも中学生の時以来の刺繍にチャレンジして補修しましたが、高い負荷のかかる位置の破れだったので補修はすぐに取れてしまいます。
しょうがないのでもう一着レッグカバーを買うハメになりました。
右膝の怪我もそれなりに痛かったですが、俺にとってはペダルとレッグカバーの傷の方が悲しかったです。


ということで見事に立ちゴケをした俺ですが、それでもビンディングペダルにしたことに後悔はありません。
その真価は次回のロングライドで発揮されるのです。


次回、「いざ小田原」です。